「住まいの杜」のモリイデザインワークスの森井です。前回の予告通り今回は特別版として大阪ガス住宅設備の福塚さんにお願いします。では どうぞ。。。

 

皆様、こんにちは。大阪ガス住宅設備(株) 福塚と申します。この度、住まいの杜様のブログにおじゃまさせて頂く事になりました。 今回のプロジェクトでは建築家の方々と共に仕事させて頂く事ができとても有意義な経験になりました。私のようなものでも快く受け入れて頂き感謝しております。

二段宅地の計画は住宅会社の設計者として、会社規定のある構造 (当社は2×4工法)でどう計画していくのかという事で悩みました。このような敷地は難易度が高いのですが、その分様々なアイデア(これは意匠も構造も) を検討し計画を詰めていく作業が必要で不安もありますが、挑戦的で、楽しみでもあります。

前置きはこのくらいにしましてモデルハウスを建築するにあたりどういう想いであったかをご紹介致します。

■想定家族構成について

想定家族構成は30代半ばから40代の育児世帯

車が不可欠な生活で奥様の運転する家族

この特異性のある二段宅地を購入を希望するクライアントは 高い意欲と知識を持って家づくりを考えている。

入居時はまだ子育てに追われ、育児や家事のほうが優先順位が高く、意匠より動きが明快な平面計画が潜在的に必要であり、両者のバランスを保つ事が重要である。

■コンセプト

空と眺望のある住まい 内外をつなぐ住まい

■建築計画について
南西の眺望を活かす計画であること。

高低差をどう意匠と構造で違和感なく計画していくか。

道路面と同レベルの高さの平地から2階部分へアプローチする建築をイメージ。

アプローチからそのまま主部屋(LDK)と外部空間がつながる

パブリックと、下階は家族の個室として使うプライベートとして上下階を エリア分けした計画を考える。

平面計画の中心である中庭型の外部空間は、直接アプローチ出来る開放性と中に入った時の籠り感という二面性を持ち、人を受け入れやすく、安定感があるこの場所が地域とつなぎ多目的に使える場所になることをイメージしている。

上を見上げれば切り取った空があり、開放的で、壁に覆われた安心感も含め この部分からの動線や視線、精神的な安定感が今回のコンセプトである「内外をつなぐ住まい」の主軸になっている。

玄関ポーチからリビングへ、ダイニングキッチンへと2方向の動線を確保。 このアプローチも重要なポイントとなっており、上下階のエリア的なサービスとパブリック分けだけでなく、動線においてもサービスとパブリック分けを意識している。

平面計画を考えながら、こんな想いをイメージしておりました。他にはなかなかない条件の宅地であります。この希少性の高さを十分活かし、様々な生活を想像しながら家づくりを楽しんで頂きたいと思います。

プロトプラン断面計画

大阪ガス住宅設備(株) 福塚 将治

https://www.ogj.co.jp/house/

2019.08.28/NEWS & BLOG