このたびの熊本県、大分県を震源とする地震により被災されたみなさま、そのご家族の方々に心よりお見舞い申し上げます。

1995年阪神淡路大震災、2004年新潟県中越地震、2011年東日本大震災、2016年熊本地震。阪神淡路大震災では、高速道路が倒れ、ビルが倒壊し、木造の家屋がへしゃげて燃え、神戸が炎に包まれる光景を見た。東日本大震災では、町が、人が、車が津波に飲み込まれ、原発が爆発し核のメルトダウンを見た。今回の熊本地震では、山が崩れ家や道路がのみ込まれ、橋が落ちる光景を見た。

当然の事なのですが、どこで地震が発生するかでその被害の現れ方が違ってきます。都市部ではダイレクトに、海部では津波というものに形を変え、山間部では土砂崩れとしてわれわれの生活を脅かします。

そう遠くない未来に東南海地震が関西を襲うと言われています。われわれ設計者は、家を計画する際、耐震の事や光の取り込み方や快適に暮らすにはなどを考えて設計します。でも、こういう事があるとわれわれ設計者の仕事は、クライアントとその家族もっと広くは社会全体の生命と財産を守る事であると改めて感じます。

2016.04.17/NEWS & BLOG