住まいの杜

空を楽しむ家Ⅱ/阪急宝塚山手台ビューノ

自然環境に恵まれたこの敷地に計画するにあたり、広い空や自然を取り込み、眺望も楽しむことを目指しました。屋外と屋内の連続性を確保し、自然を取り込み、空間の広がりを獲得し、またプライバシーの確保も考慮するように考えました。
今回の計画地は、4mの高低差がある傾斜地である。その高低差を利用して、0.5階づつずらしたスキップフロアの計画としました。
1階には主寝室と書斎スペースを、0.5階降りて寝室を2室南東の傾斜側に計画しました。書斎スペースからは車を楽しめるように考えました。1階玄関より0.7階くらい上がってリビングとそれに続く広いバルコニーを計画しました。その階段を上がる時にも、空を楽しめるように考えています。リビングを2階より少し低いレベルに設定したため、天井の高い開放的なリビングとなっています。道路や周辺の家からの視線を気にせず、光と風を十分に取り込めます。そしてリビングから0.3階くらい上がってダイニングとキッチンを計画しました。そこからはリビング越しに、南側の大きな窓から
眺望や大きな空が楽しめる計画としました。
2階には、キッチン・洗面室・浴室・家事スペース・バルコニーを1カ所にまとめることで使いやすい家事動線としました。
外観では、黒いボーダータイルの壁がアール形状とともに帯状になっており、デザインアクセントとなっています。
屋外と屋内の連続性を確保し、自然を取り込み、プライバシーも確保した使いやすい快適な住宅です。

MORII DESIGN WORKS 森井 浩一